宮澤養鶏園のおいしいタマゴ
特殊な熱加工による特別な飼料、良質な地下水、飼料メーカー勤務で得た知識を結集して作りあげた、昔ながらのコクと旨味のある美味しいタマゴをご賞味下さい。
ひよこ

2013年02月02日

卵アレルギーについて・・3

こんばんは。
先ほどから雨が降ってきました。寒さも緩んで良いのですが
やっぱり雨はいやです。

今回は、卵アレルギーについての生産段階での対策1を記載したいと
思います。
現在、世間に出回る鶏卵の中で、卵アレルギーの症状の出にくい卵が
存在します。ある岡山県の養鶏場の卵はその一つとされ、動物実験まで
のデータをだしています。私も昔、飼料メーカーに勤めていた頃は、
中四国地区の担当だったため、その養鶏場へも寄らせていただいた事も
あります。

対策その一
 卵アレルギーの症状が出るもの、出ないもので何が違うのか?
 前回にも記載しましたが、人間の体内への病原体・細菌の侵入により
 アレルギー症状がでるのではないかとの考えから、対策を検討したいと
 思います。

 もともと鶏卵とは、鶏が子孫を残すために産むものであり、病原体・細菌
 の侵入があってはならないものです。では、なぜ?
 本来、鶏卵の殻の表面にはクチクラという、外部からの侵入物を防ぐための
 層があります。しかし最近は、店頭に並ぶ際の見た目を重視するため、洗卵
 されてしまいます。洗浄ブラシで洗われた鶏卵のクチクラ層は無くなり、
 外部からの侵入物に対して無防備になります。
 また殻の表面にある呼吸のための孔(あな)までも塞がれるため、死んだ卵
 となります。(私なりの表現です)
 洗卵した卵は、有精卵であってもヒナが孵ることはありませんが、産卵された
 ままの状態の有精卵であれば、21日後にはヒナが孵化するのです。

 ヨーロッパの店頭では、洗卵した鶏卵と、洗卵していない鶏卵が区別して
 販売されています。価格は、洗卵していない鶏卵が高くなっています。
 これは私が思うに、鶏舎設備として衛生面・環境面等の対策を講じたコスト
 の高い鶏舎で生産された鶏卵だから価格が高くなっているのだと思います。
 
 例えに問題があるかと思いますが、生きている卵と死んでいる卵では、鮮度の
 変化にも明らかな違いもあります。消費者の方々が何を望まれ、何を選択する
 かは自由ですが、卵アレルギーの出にくい鶏卵は、鮮度のよいものに多いよう
 です。

次回は、鶏のストレスについて卵アレルギーとの関連を考えたいと思います。
(この記載内容は、私の経験に基づく、あくまでも自論として読んでいただければ
 と思います。)


同じカテゴリー(タマゴの秘密)の記事画像
卵アレルギーについて・・4
ここまで成長しました
寒たまご!
更なる品質向上を!
39日令
大きくなりました
同じカテゴリー(タマゴの秘密)の記事
 卵アレルギーについて・・4 (2013-02-16 23:54)
 卵アレルギーについて・・2 (2013-01-27 23:35)
 ここまで成長しました (2013-01-24 20:34)
 卵アレルギーについて・・1 (2013-01-21 23:52)
 寒たまご! (2013-01-20 12:24)
 更なる品質向上を! (2013-01-17 21:35)

Posted by 宮澤養鶏園  at 00:28 │Comments(2)タマゴの秘密

この記事へのコメント
タマゴも生き物だから、弱い個体は菌に狙われやすいという事なんですかね?
摂取する側だけに要因があるわけではないんですね。
Posted by ももん at 2013年02月02日 00:53
ももんさん、こんばんは。鶏卵の本来の機能を失わす事で、菌の侵入を容易にしています。元々鶏卵は栄養価の高い食材です。まずは菌が入らない様にすることが大事と考えます。
Posted by 宮澤 at 2013年02月02日 01:19
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。


削除
卵アレルギーについて・・3
    コメント(2)